ブログ主の現在の Platycerium(ビカクシダ)の栽培状況などのお知らせ♪

Platycerium bifurcatum


このブログはビカクシダの栽培記録です。

撮影場所:神代植物公園



ブログ主のビカクシダ栽培状況

いやあ、ずいぶんと久しぶりにビカクシダのブログを更新します。

一年位放置していましたでしょうかねえ。

ブログは放置していてもその間ビカクシダのコレクションと栽培はしっかりやっていて、今では胞子培養もやっております。

手に入れたバクテリアジェイドガールなども生育して、最近はなんとか見られる形になりつつあります。

上の画像はもう古くなってしまいましたが現状はこんな感じです。

まだ室内で栽培中ですが、室外栽培するかどうかは考え中ですけど、たぶん今年は室内栽培でこのまま冬まで行く可能性が高いです。


こちらは四月中旬の撮影になります。

蟻植物や、フィカスの芋タイプに、ホンコンシュスランの斑入りもコルク付けして遊んでいます。

以前から栽培していたビフルカツムは、冬越しを終えて早々にベランダの外壁に吊るして栽培し栽培しています。

実際のところこれらは冬も天気の良い日はベランダに出して、夜だけ室内にしまうってことを繰り返していました。


室内で栽培していた一部のビカクシダはベランダの屋根の下に出しています。早く言えば物干しの横に、スチールの編みネットを取り付けてそこにかけて栽培しています。


好きなビカクシダ

個人的にはリドレイのノーマルタイプが一番好きなのですが、リドレイと言えどビカクシダですからかなり大きくなりますのでたくさんは栽培できないので、ドワーフタイプを幾つかコレクションしています。

上の画像はシルベリーといって羽毛状のトリコームが多いタイプです。このタイプも二個体栽培しています。一つは野性味を出すために木付けにしています。

 

下段の画像は葉の展開時にはトリコームを纏っているけど、やがてトリコームは取れてすべすべしたリドレイ特有のつるっとした葉になります。

葉の展開時にはトリコームを纏っているのは、おそらく強い太陽光線から新芽を守るためじゃないかと思います。

一般的な植物でも出芽の時にはアントシアニンが多く出て赤い葉っぱになって日焼けから身を守ったりしている植物も多いです。


ビカクシダの胞子培養

さらに胞子培養もやっています。

胞子培養は胞子葉(と言っても栄養葉なだけで胞子は付かない)が出てから、大きく動くにに少し時間がかかりますが、動き出したら成長は早くなる感じです。

バクテリアとジェイドガールのスポア苗を2023年末までに各3鉢から4鉢導入していますけど、それらの育成を見て見ると意外と生育が早いなあって感じます。

この辺はラン科植物の富貴蘭などの成長が遅々としているのから比べると、結果が早くて楽しいと思います。


ウィリンキ―ドワーフ系

ウィリンキ―ドワーフで先が羽状葉みたいに切れ込みが多く小型のビカクシダの代表としてはバクテリアジェイドガールがありますが、さらにナノOMGについにはジェニーなんてのも出て来まして、出たてはめちゃくちゃ高いのですがそれも数か月で値崩れしています。

 

ブログ主がスポア*1でバクテリアやジェイドガールを購入してた2023年半ばはどちらも5万前後していましたが、今はそれらの苗は万以下で苗が買えます。

ジェニーも50-60万がoc苗*2としてフリマで取引されていましたけど、今は10万前後でもなかなか入札がない状態です。

 

そうなんですよ。

最初荒稼ぎし過ぎなのがビカクシダの世界のようで、それがじり貧になってやがて値段が爆下がり。

ビカクシダの胞子培養をしてみればわかるけど、めちゃくちゃ数が出来るものを馬鹿みたいな値段で取引していたのです。

これは値を吊り上げてでも買う方も悪いと言えなくもないですけど、提供する側の姿勢の方に大いに問題あり過ぎだと思います。

 

結果、ビカクシダ界はグダグダですね。

 


ビカクシダは栽培して楽しむ

リドレイの山採りみたいなのが未だ格安でフリマに出て取引されていますが、あんなのはお金による現地自然破壊じゃないかと思います。リドレイなどは国内で充分スポア苗で需給は間に合っているから野生種の投げ売りみたいなのは止めるべきだと思います。

 

またその野生種みたいな現地球のリドレイは、実際には栽培がトリートメントするまでが容易ではなくほぼ枯らす人が多いと思います。

リドレイは冬でも高温を好むビカクシダですからその点もご注意を。

 

ビカクシダでウィリンキ―系ドワーフも今や金額がグダグダ。

ジェニーの葉先が分岐した僅かな葉先に胞子の付いた葉が、2023年末ごろまでに最低でも10万円以上した落札価格でたくさん取引されていました。ジェニーの胞子の付いた葉は最低でも30-50ぐらいは第三者の手に渡っていると思います。

 

これが胞子培養されて出てきたらどんなことになるか、もう想像しただけでも分かりますよね。今でももう小さな芽がひと芽1万5千円位でフリマに出ていたりするけど、さらにあちらこちらから出たらより値下がりするのは自明の理です。

oc*3ならいざ知らずスポア*4が大量にされていて、これから半年後はさらに値崩れを呼ぶでしょう。ocとて法外な値段はもうだめです。

 

なので結論としてはビカクシダは適当な種の栽培に絞ったら、あとは自分がどのような形や栽培で育て上げるかに重点を置き、値段が高いから増殖して利ザヤが稼げそうだなんて度スケベ根性は止めるべきです。

そして品種改良みたいなことは自分で胞子培養をして楽しむが良いので、高級な珍種を入手することに血眼になるのではなく、栽培にこそ重点を置くべきだと思います。

 

それこそただのシダだから高貴ぶっても下草に過ぎません。

 


ビカクシダの栽培記録

*1:胞子培養苗

*2:栄養繁殖苗=クローン

*3:オリジナルクローンの意味でつまりは栄養繁殖個体。

*4:ジェニーなどの葉先が細かく分かれるタイプのドワーフ胞子が大量に出回ったので、半年から1年後には胞子培養された個体がフリマにあふれ出す。しかも葉先が細かく分かれるタイプの実用にはそれらの葉先にすべて胞子が付くのでこれらが胞子培養されたら恐ろしいことになる。