Platycerium bifurcatum
このブログはビカクシダの栽培記録です。
撮影場所:神代植物公園
コウモリラン Platycerium bifurcatum とは
ビカクシダは生育が良ければ数年で大きくなります。
タイトル画像のように大きくなるにはさらに年数が必要ですが、これだけ大きくなってしまうと一般的な家庭では扱いきれなくなります。
そこでなるべくコンパクトに育てるのが良いと思います。
我が家にビカクシダであるコウモリランは、鉢植え3鉢と板付3鉢は元は1鉢か2鉢から増えて株分けしたものです。
この画像が2023年2月頃の状態です。
花屋さんでビニールポットに入って1,000円ほどで販売されていたものを買ってきて育てたものです。
花屋さんでビニールポットで売られているコウモリランは日本に古くから導入され、胞子で増殖されて代を重ねてきているので寒さにも強く丈夫です。
ビカクシダの中でもコウモリランと和名で呼ばれるものは Platycerium bifurcatum (プラティケリウム・ビフルカツム)は、手に入りやすく丈夫で多く流通しています。
同じプラティケリウム・ビフルカツムではつまらないけど、他のビカクシダを手に入れるにしてもビカクシダ系は大きくなるので、胞子苗状態で手に入れてコンパクトに栽培したいと考えています。
そこでヤフオクで幾つかの個体を手に入れ導入しましたので、ここに記録していきたいと思います。
ビカクシダ Platycerium とは
コウモリランもビカクシダの一種で和名でコウモリランと名前がついているので、コウモリランと言ったら Platycerium bifurcatum (プラティケリウム・ビフルカツム)を指します。
コウモリラン以外のビカクシダは属名の Platycerium (プラティケリウム)何なりと学名で呼ばれています。例えば人気の高い鹿の角のような葉を持つリドレイは P. ridleyi と記載します。
ビカクシダの分布
ビカクシダは世界に15種類あり熱帯域に分布しています。
アフリカからマダガスカル及び周辺諸島に6種類。
東南アジアからオーストラリアに8種類。
そして南アフリカに1種類が分布しています。
栽培について
このように熱帯域に分布している植物でしかも木に着生して生えていますので、栽培管理にやや癖と言うか特徴があり、初心者ではなかなか栽培が難しいところがありますが、まずは栽培の容易なコウモリランから栽培すると良いのではと思います。
そして栽培に慣れたら他の主の入手も検討してみると良いと思います。
アジア産のビカクシダで例に上げると先の P. ridleyi は高温性で、以外に栽培が難しいので注意が必要です。冬でも最低で10℃、可能なら20℃ぐらいの室温でLED照射で育てるぐらいの管理が要求される場合もあります。
栽培については別ページでもう少し詳しく取り上げたいと思います
ヤフオクで手に入れたビカクシダ
約一ヶ月間ぐらいでヤフオクで手に入れたビカクシダを紹介します。
これは栽培元記録になるので出品画像もスクショさせていただきました。
2023年3月17日落札
P.Banna#A① @bikamori.com バンナ#A ビカクシダ
出品者の deepblue003 さんは沖縄の方で、この方から以前に現地株のりリドレイを数株手に入れたことがありましたが、冬に向かう秋でもあったことで温度と湿度が保てずに全てからしてしまったことがあります。
もう少しちゃんと管理してやればよかったのですが、冬場なので時々しか栽培所にいかなかったので余計ダメにしたと思います。
この P.Banna#A という個体はこんなに小型で大型のコウモリランの雰囲気があるので面白いと思いました。
P.Banna#AはP.willinckii× P.bifurcatum japanese hybrid とのことです。
ウィリンキーとコウモリランの日本交配種との掛け合わせで生まれた個体ということになります。
苗は胞子栽培品苗ですので親と全くおなじになる保証はないですが、草体的な特徴は富貴蘭でも豆葉を実生すれば豆葉の個体が得られているのは実証済みなので、ビカクシダもかなり遺伝性が強いので多分同じような個体に育ち上がると思います。
ですがP.Banna#Aをネットで検索してみると結構大きな個体になっているみたいなので、果たして参考画像のようなスタイルで出来上がるかどうかやや疑問なところがあります。
2023年3月19日落札
コロナリウム 幼苗 3.8cm ビカクシダ 観葉植物
ビカクシダ・コロナリウムはとても大きくなる種類です。
落札したのはとても小さな胞子培養苗です。
このサイズから締めて作ることができたら小型に作れるのかなと思いますが、それ以前にこのサイズの胞子培養苗が栽培できるかどうかちょっと自信がありません。
とりあえず枯らさないように栽培したいと思います。
2023年3月20日落札
ビカクシダ 胞子培養苗 リドレイ 焼杉板づけ② インテリア
こちらの方も沖縄県の方です。
沖縄だと成個体的なビカクシダは通年外で栽培できるそうで羨ましい限りです。
ですが、このような小さな胞子培養株は気温を上げて栽培しないと、南国沖縄と言えど枯らす確率が高いそうです。
新型コロナウィルス以前に、沖縄にはツアー代金が安い冬場に何度か行きましたが、暖かいには暖かいけど沖縄の一にとってはそれなりに冬はやはり寒いようです。
こちらの方は丁寧に栽培マニュアルも付けていただきましたので、そのマニュアルが今回実生苗を幾つか手に入れているのでとても参考になりました。
2023年3月22日落札
P.ridleyi dwarf sporeling リドレイ ドワーフ
胞子培養で大きくなりかけていてドワーフっぽいだけじゃないかなあなんて気もして入手を見合わせていたのですが、取り寄せてみるととても良くてドワーフっぽさも感じられます。
今回4つの胞子培養苗を取り寄せましたが、このリドレイ・ドワーフが一番気に入りました。今後の生育が楽しみです。
まとめ
ビカクシダの実生苗を4個体入手しましたが高温性の着生シダなので、これからのシーズンは春から夏秋と最適ですが、問題は冬越しです。
人と一緒に室内で過ごさせれば十分防寒になると思っていますが、秋までにドレだけ大きく育てることが出来るかに全ての問題がかかっていると思います。
園芸店に行ってビカクシダ・コロナリウムの板付が22,000円で販売されていると、つい買ってしまおうかとなるのですが、いや待てよ大型種だからやめとこうと何度か手を引っ込めたことがあります。
それでも諦めきれずに小さな実生苗に手を出してしまいましたけど、これが育って大きくなって持て余したら、その時は里親募集でヤフオクに出品できるほどになっていたらいいいなあって思います。
これらビカクシダ胞子苗の生育は、今後時折紹介させていただきますので、ご感心のある方はお楽しみのどうぞ。
ビカクシダの栽培記録