板付コウモリランの手入れ

Platycerium bifurcatum


このブログはビカクシダの栽培記録です。

撮影場所:神代植物公園



 

板付コウモリランの手入れ

ブログ主のコウモリランはビカクシダとしての生き残り

以前ビカクシダリドレイの輸入給を幾つか手に入れて枯らしたことは書きました。

そしてコウモリランことP.bifuracatumプラティケリウム・ビフルカツム)だけが生き残って大きくもなったし株分けして、鉢植え3鉢に板付3枚作っているとブログしました。

 

画像だとこんな感じです。

 

 


 

板付コウモリラン

板に付けたコウモリランは三枚ありますが、一枚は今年になって小さな脇芽を付けたばかりなので小さな板のは今回は除外します。

二枚目三枚目の画像で右端にあるのがそのちさな板付コウモリランです。

 

今回板付コウモリランの手入れをするのは大きな板のコウモリラン2枚です。

 

大きな板付コウモリラン

これは一度板につけてあったのですが株が成長しこれまでの板では小さいと感じたので、ホームセンターですのこ状に出来た矩形サイズのものがありましたのでこの出来合いを買って、そこに前の板ごと貼り付ける方法で板を大きくしました。

 

板を焼く

着生させる板はホームセンターで買ってきた出来合いですが、自分でガスバーナーで炙って焼き板にしました。

表面を焼いておくことで腐りにくくなるのです。

 

他の着生植物も混植

ホームセンターで買ってきたのはすのこ状のものですから、コウモリランだけでなく間に富貴蘭セッコクやその他の植物も一緒に植え込んでみました。

ちょっと野性味を醸してみたいのと、空間利用で殖えた鉢を少し処分したかったというのもあります。

 

2022年の栽培

ベランダの壁に吊るして栽培すれば日がよくあたって締まって出来るかと思って、ベランダの外の壁にぶら下げて栽培しました。

日はよく当たるのですがやや西日が多く当たるのです。

 

西日で日焼け

西日は光の波長が長いので植物の中にも入り込みやすいから、植物栽培ではよく西日は避けてくださいと書いてありますが、西日も太陽の光だとばかりにそのままにしておいたところ、葉焼けを起こさせてしまいました。

葉が伸びて垂れ下がった部分ですから、葉で枝ではないけど方便で枝としてその先のタレsがった葉が大きく日焼けしてしまったのです。

 

日焼けした部分をカット

2022年も晩秋となって、いよいよコウモリランを寒さから守るために室内に取り込まざるを得なくなりました。

そのときに日焼けした葉先は切り落としました。

そして2023年の春です。

 

去年はコウモリランを室内に取り込むにあたって葉焼けした部分だけをカットし、葉焼けしてない枝部分はここでも光合成をするだろうからあった方がいいとそのままにしておきました。

本葉と貯水葉

株分けした6株のコウモリランの殆どが、夏以降は葉を出さないで貯水葉*1ばかりだしてきました。

 

どのコウモリランも貯水葉をどんどん出しています。

中にはついでに子苗もたくさん作ったりしています。

 

どうやらコウモリランは本葉(胞子葉(実葉とも)=胞子が付かない場合も多々)と貯水葉を出すサイクルが分かれているようです。

2023年の栽培

室内で管理していたコウモリランですが、冬でも暖かい時の昼間はベランダに出してやっていました。それは徒長するのではなくて、ガッチリした姿になって欲しいからです。そのためには甘やかさないで厳しく育てるってことですね。

 

春になる前から本葉が出るようになる

ここで気になったのは貯水葉の葉繰りが止まって、こんどはコウモリランの芽のところに本葉になる芽が見えるようになり、その芽がだんだんと育ってきました。

どうやら春から夏に本葉を出すのがP.bifuracatum(プラティケリウム・ビフルカツム)のパターンのようです。

 

もちろんこのとおりにぴったりというわけではなく、ほぼこんな感じで生育しているのではないかと思わされました。

 

それで本葉が出て大きくなってきたので、去年に葉が焼けている部分はカットしてありましたが、その枝元はここでも光合成になるだろうと残していたので、葉を焼いてしまってカットしたためには先がない枝をカットすることにしました。

 

 


 

枯れた葉の元の部分をカット

それではここからは主に画像で見てもらうほうが早いので、カットしたあとの様子を画像で紹介します。

 

上の画像と下の画像にてますけど別物です。

どちらも2022年の夏以降では焼けさせてしまった個体です。

一応葉焼けした葉先部分はカットしてあります。

葉先がない軸元だけの葉を軸の付け根付近から切り落として整理します。

 

カットした状態

カットしてスッキリしたと思います。

もう一枚も同じようにカットしました。

 

こちらはまだ若い苗なのです。

鉢植えの方の株に子が出ていたのでカットし、2023年早々に板付にしたと思います。

 


 

まとめ

葉を見るための植物の葉をカットするのはちょっと躊躇してしまいますけど、葉を見るための植物だからこそ傷んだ葉をカットしたほうが良いわけですね。

 

と、分かってはいますが、今までコウモリランの栽培は苦手だという意識が強いので、葉を切ったりしては光合成力が落ちて弱るのではないかという心配もあったため、それで日焼けした葉も日焼けしていない部分は残していたのです。

 

大きないた2枚付にしたコウモリランは細めに上に向かって立ち上がる立ち葉タイプで、これはコウモリランにしては珍しいタイプじゃないかと思います。

実生苗から育てたものなので、一応オジリナルタイプのビフルカツム(P. bifurcatum)ってことになるかなと思います。

 

鉢植えの3鉢の内一鉢だけが立葉で他の2鉢は垂れ葉タイプです。

上の画像にある小さな板付のタイプは垂れ葉タイプから出た子株です。

 

 



ビカクシダの栽培記録

*1:王冠のように上に出る幅広の葉で水を蓄えたり落ちてくる枯れ葉を蓄えて栄養にするなどの役目があり成長を終えると茶色くなる。