エアープランツことチランジアはパイナップルの仲間だよ

Platycerium bifurcatum


このブログはビカクシダの栽培記録です。

撮影場所:神代植物公園



※ビカクシダだけでなくこのブログでは他の植物の紹介もしていきます。

 

エアープランツ

エアープランツって言っても空中も漂っているわけではない。

 

漂ってはないけどサルオガセモドキが樹木から垂れ下がってエアープランツらしいかもしれない。サルオガセモドキのもととなったサルオガセは、日本ではちょっとした山などでは普通に見られる樹木から紐のようになって垂れ下がっている地衣類の一種です。

サルオガセモドキは、チランジア・ウスネオイデスと学名があります。

エアープランツですがハナアナナス属としても知られています。

 

 

エアープランツの自生

主に中央アメリカやアメリカ合衆国南部、西インド諸島2自生しているとのことだから、日本の冬育成にかなり厳しいが、それでも先のサルオガセモドキはマイナス3度程度なら平気で冬を越しています。

 

サルオガセモドキは寒さに強い

マイナス3度で冬を越しているとは言え一応これは屋根がある場合です。

完全に野外でマイナス3度で生育できるかどうかは不明です。

野外で冬が越せたとしても意外に多湿な日本ですが、それでも水やりをしないと枯れる可能性があると思います。

 

と言っても寒さに弱い種がほとんどだろうと思います。

ただ水やりを加減すればサルオガセモドキと同じような環境で冬を越せる種もありますが、ツルッとしたパイナップルのような葉をしているものよりは、白っぽく見える鱗片を持つもののほうが強い感じがします。

 

無鱗片種と有鱗片種

無鱗片種

無鱗片種はパイナップルのような葉をしたタイプで、幅広タイプから極細く長い葉をしたタイプがあります。

葉の基部に水を貯めることも出来るので感想にも強いですが、これが冬場にためた水が冷えて凍り植物を傷め枯らすことになりやすいので、冬場は室内に取り込むか加温してやったほうが良いでしょう。

 

有鱗片種

こちらは葉が銀色っぽい感じでふわふわした感じになっています。

銀色っぽい個体になっていて有鄰が光を反射して弾くので強い光にも強く、まあ空中の水分を集めることもできるそうです。

ですから、有鄰種は水をやりすぎると逆に痛めてしまう場合があります。

 

エアープランツのサイズ

種類によって極小型のものから1m位のうんと大きなものまであります。

特に鱗片種は様々な形態を見せ大きなものもあるのでとても興味深いです。

パイナップルタイプも様々な大きさがあります。

 

原色っぽい花が多く派手な花が咲きます。

サルオガセモドキは緑っぽい小さな花を咲かせるので、よく見ないとわからないくらいです。

また蕾が上がって来ても開花までには1ヶ月も2ヶ月もかかる場合があります。そのくせ多くは1日で花が終わってしまいます。

受粉させて種から育てることも可能です。

 

栽培

栽培は有鄰片種と無鱗片種でちょっとした違いがあります。

無鱗片種は軸元に水が溜まる仕組みなのでここに水をためておくと水やり回数が少なくてすみますが、むらさないように注意しないと芯がすっぽ抜けになることがありますので、やはり栽培環境化では多湿過ぎはよくありません。

 

有鄰種は光にも強く霧吹きで週に何度か水を吹きかける程度で構いません。

ただ、室内で栽培しているエアープランツに霧吹きで水をやると、霧吹きの霧で置き場所が濡れてしまうので、台所などに移動して霧吹きをしてやりましょう。

 

家の中で霧吹きはねえって場合は、ソーキングと言って水にボチャンと浸けてやると良いです。昔は一晩水につけるなんてのもありましたが、いまでは長時間のソーキングは良くないといらしいので、ボチャンと浸ける程度でいいと思います。

あるいは水道水をシャワにしてかけてやるで構いません。

 

以上ざっと簡単にエアープランツの紹介をしましたが、より専門的に種類や栽培などに関してはネットや書籍などを参考にしてください。

You Tubeにはエアープランツの栽培方法など紹介した動画も多いです。

 

 


ブログ主が栽培しているエアープランツ

チランジア・ウスネオイデス

俗にサルオガセモドキかあるいはスパニッシュモスと言われるもので、蘭舎でもう十数年栽培していてよく殖え花も咲いています。

 

低温にも強い種なので通年無加温の蘭舎で栽培です。

 

冬はマイナス3度以下に温度が下がりますが、冬でも日中にシャワーで水をかけて栽培しています。

 


 

チランジア・キセログラフィカ

チランジアの王様と呼ばれています。

丈夫なのですが以前にも一度枯らして(水が多くて腐らす)いますし、画像の個体も調子よくないので、新しい個体を導入しようかと思っています。

 


 

チランジア・ティクトラム

ふわんと噴水型をした草体で有鄰種ではがキラキラしてとても綺麗です。

チランジア・キセログラフィカが王様なら、こちらはチランジアの女王様と言えるでしょうか。

以前栽培していて二度ばかり枯らしており、今回で三度目のチャレンジです。

 

水をやりたくなるのを我慢して我慢して様子を見ながら月一度ぐらいの軽いソーキングをしてやろうと思っています。

 

毛羽立ったような鱗片がキラキラ光って特に美しい種ですが、弱ってくると鱗片の元気がなくなってきます。鱗片の元気がなくなってくると回復するのは難しくなります。

 


 

チランジア・アルビダ

アルビダも細かい鱗片が美しい銀葉種です。

形も良いと思います。

値段がついていますが、ラベルを外すと種類がわからなくなるのでそのままにしています。

 

 


 

チランジア・トリコロール

トリコロールは無鱗片種になります。

葉は細いけどよく見るとパイナップルの葉みたいです。

茎の根元付近でそれぞれの葉が湾曲して水を貯められるようになっています。

軸元の葉に溜まった水をそのままにしないほうが腐らせないで上手に栽培できます。ソーキングした場合は軸元の水を切ってやりましょう。

トリコロールという名前ですから赤青黄(色は想像)色の三色で花が咲くのだろうと思います。

 


 

ダイソーの百均エアープランツ

一年間栽培したエアープランツを木付に

こちら一年ほど栽培したもエアープランツを木に付けてみました。

 

木はスパイラルパーチというようで犬猫ショップで10年ほど前に購入しておいたものです。いよいよスパイラルパーチが活躍する時が来たのです😋

 

まあまあ良い感じに着生雰囲気が出たと思いますが、このまま鑑賞するにはちょっと寂しいので、さらにダイソーイオナンタを5個とチランジア(フンキアナと思われる)と書いてある個体を2個買ってきました。

 


 

作成した木付けにエアープランツを追加

上の画像で、木の中央付近の3本のチランジアはフンキアナと思われる。

どうですか、一枚目の画像の気付よりうんと豪華になった感じがしませんか。

あとはこのまま根が出て着生してくれればと思いますが、さてさてどうなるでしょうかお楽しみです。

 

今後の経過はこのブログで紹介していきます😋

 



ビカクシダの栽培記録